たかが寝違え、と侮っていると…身体からの大切なサインを見落としてしまうかもしれません！
寝違えについて
眠っていて目が覚めたときに突然首や肩にかけて痛みがあり、痛くて動かせないという経験をしたことがある方がほとんどだと思います。
この症状をいわゆる「寝違え」といいます。
寝違えは一度起こると数日痛みが続いて、仕事や家事をするのがままならないことが多く、大変つらいものです。
ひどい場合はその日の夜寝ようとしても、痛くて眠れず寝不足になってしまうこともあります。
寝違えの症状の多くは、寝ている間にこり固まった筋肉を急に動かすことにより発生します。
準備運動をせずに突然激しい運動をして、筋肉を傷めてしまう状況に似ていますね。
つまり、寝違えの原因は寝ている間に作られるのですが、炎症による痛みは目覚めて起きた時に発生するということです。
寝違えの症状はたいてい時間とともにおさまってくるので、特に何もせず治まるのを待つという方もいると思います。
実際に、寝違えはほおっておいても徐々に痛みが改善していきますが、1～2週間たっても改善しない、また短期間に何度も寝違えが起こる、といった場合はきちんと診てもらう方がよいでしょう。
寝違えの原因を理解して、寝違えが起こってしまったらどうするのがいいのかを知り、正しい対処をすることで痛みを和らげることができます。
寝違えの原因と対処
寝違えの原因は様々な可能性が有ります。
- 不自然な姿勢で眠ってしまい、首に負担がかかってしまった
- ふだんしないスポーツや労働をしたことにより、一部の筋肉が痙攣している
- 首の後ろの関節の袋（関節包）に炎症が起きている
- 内臓に疲れがある
特に多い原因としては、睡眠時の不自然な姿勢であるイメージが強いかと思います。
寝ている場所が狭くて寝返りがうてなかったり、枕が合っていなかったり、過労や泥酔で寝返りをうたないまま眠り続けてしまった、などにより首周辺の筋肉に負担がかかってしまい炎症が起こるケースです。
この場合は、睡眠環境を改善することで寝違えが起こるのを防ぐことができます。
適度に寝返りがうちやすくなるよう、寝具を整えることも大切ですね。
一般に寝相が良いといわれる方は、眠っている間に姿勢があまり変わらないことから筋肉がこり固まりやすく、寝違えが起こりやすいようです。
マットレスを硬めのものに変えてみるなど、寝返りをうちやすいよう睡眠時の環境を工夫してみることをおすすめします。
また、冷えやすい環境での睡眠も血流が悪くなることで寝違えの原因になる可能性が有ります。夏でも体を冷やし過ぎないよう注意しましょう。
また、意外なものとしては、4つめの「内臓の疲れ」が原因であるケースです。
内臓の疲れや痛みが原因となって睡眠時の姿勢に影響したり、寝返りが減ったりするというものです。
痛みがあまりにもひどかったり、発熱がある、首を動かすと手足にまで痛みがあるといった場合には、ただの寝違えではなく他の病気が隠れている可能性が有りますので、一度病院で受診されることをおすすめいたします。
寝違えの痛みの対処法
ほとんどの方が「寝違え」を経験しているにも関わらず、正しい対処法を知っている方は意外と少ないようです。
自己流の誤った対処法をとってしまうと、かえって悪化させてしまう可能性もあるため注意が必要です。
寝違えによる痛みの原因は首周辺の筋肉の炎症である場合が多いですが、まれに頸椎の神経痛であったり頸椎のねんざである可能性もあります。
また、前述のように「内臓の疲れ」が原因となっているケースもあります。
そのため、自己流の判断を行うのは危険なこともあります。
寝違えによる痛みがあるときは無理に動かしてみたり、ストレッチしたり、手でほぐしたりするのはよくありません。
「寝違えた！」と思ったときはまず48時間を目安に「なるべく動かさない」「触らない」で「安静にする」ということが最も大切です。
また、冷やすことは一時的に痛みを和らげますが、氷などで長時間冷やすことは血流を悪化させてしまい、回復が遅くなる可能性があるためおすすめできません。
逆に温めることは炎症を悪化させる可能性が有るため、寝違えが起こった直後はお風呂につかるなど温めることも避けましょう。
メディカル整体院に相談した方が良いケース
頻繁に寝違えが起こる方は、根本的な原因を改善する必要があるかもしれません。
例えば「内臓の疲れ」「内臓の位置異常」「頸椎のゆがみ」といった原因から、首周辺の筋肉の痛みにつながる可能性が有ります。
なかなかご自身で気付いたり判断することは難しいものです。
自覚のない原因や症状を見つけて改善することから、つらい痛みの根本改善に繋がります。
メディカル整体院では様々な不調の原因となる「内臓のゆがみ」「頭蓋骨のゆがみ」を整え、寝違えをはじめとするつらい症状が再発することがないよう根本改善を目指していきます。